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埼玉県行政書士会では、社会貢献部が中心となり法教育活動に取り組んでいます。発足当初は小学生を対象に「きまりごと」「いじめとルール」等を題材に行っていましたが、中学校での実施をきっかけに、学校からの要望を取り入れるスタイルへと変化しました。とりわけ、スマートフォンやコンピュータが身近である世代であることから、インターネットに関連する問題点を多く扱うようになり、「著作権」「肖像権」「新たないじめ」などに触れるようになりました。学校側の要望や意見を聴き取り、応えることは難しくも意義がある活動です。
また、成年年齢の引下げに関する民法改正に伴い、初めてその対象となる生徒(当時中学2年生)に向けて、埼玉県内の一つの自治体の全ての中学校にて実施し、大きな反響をいただきました。
令和4年から新たな取組として、日本薬科大学の一年生を対象とした授業や森林ボランティアを育てる公益財団法人のカリキュラムの一環としての講義など、実施範囲を拡げています。いずれもそのきっかけは、当会に関与する人のつながりです。この縁を大切に紡ぎながら、現在進行形で新たな取組を行っています。
多くの士業や団体が法教育に取り組む中、「行政書士が行う法教育とは何か?」という問いを常に抱きながら進めていますが、当会では「予防法務の意識を持ち育てる」というテーマを掲げています。我々の暮らしに潜む様々な「転び」に事前に気付き、それを避け、あるいは対処して臨む法的な学びを法教育と呼びたいと考えています。